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礼服(喪服)の夏用はいつから着ればいいの?

礼服(喪服)の夏用はいつから着ればいいの?

今年もあっという間に4か月が過ぎ、気温も上がり衣替えをする季節になりましたね。

さて、礼服や喪服・スーツなどは、大きく分けると「春夏物」と「秋冬物」の2つに分かれます。

俗にいう「通年物」と「夏用」となりますが、何が違うのかご存じでしょうか?

今回は「夏用礼服(喪服)」にフォーカスしていきたいと思います。

礼服(喪服)の「通年物」

礼服の中で最もなじみ深い「略礼服」ですが、一般的に(業界的に??)に、「通年物」と「夏用」に分けることができます。

もともと略礼服の生地、特にタキシードクロス等の礼服専用生地は、スーツに比べて地厚な生地を使用しています。

そのためスーツでいう夏用の仕様である「背抜き」と言われる通気性のある仕様で、年間を通して着用できる商品が「通年用(オールシーズン)」となりました。

「通年物」の特徴としては、やはり黒の色がしっかり入るということでしょうか。

「夏用」と比較すると、濃い黒色となっております。

また「夏用」と比較するとそれほどでもないですが、以前の「秋冬物」と比較すると随分軽くなりました。

着用していても重さを感じることはほとんどないと思われます。

現在では多くの紳士服量販店や紳士服専門店の礼服コーナーで、この背抜き仕様の通年物が主力として扱われています。

礼服(喪服)の「夏物」

略礼服の夏物は、かなり薄い生地を使用して通気性を高めています。

一般的にサマーウールを使用したウール100%素材よりも、ポリエステルとの混紡生地が多いのも特徴です。

サラッとした手触りと、通気性・軽量が「夏用」の特徴となりますが、「通年物」と比較すると、生地が薄いため黒の色がしっかりと入らないことがデメリットです。

写真のように、かなり薄い生地を使用しているため、稀に安価な商品であれば、着用しているワイシャツが透けてしまうということも難点です。

透けにくい素材を使用した夏用礼服もありますので、ショップ店員さんにお尋ねしてもらいますと、何かしら提案してもらえるかと思われます。

また仕様や裏地に関しても「通年物」とは異なる点があります。

代表的な夏用の仕様である「半裏仕様」は、脇の部分の裏地をカットすることにより軽量性を追求しています。

また裏地も通常のポリエステル裏地とは異なり、「メッシュ裏地」を用いて通気性を高めています。

 

礼服(喪服)の冬用はないの?

ひと昔前までは、「冬用」もありましたが、現在では「冬用」の生産をしているメーカーはないのではないでしょうか。

またはあったとしても、かなり少数だと思われます。

以下に「冬用」礼服が少なくなった原因をいくつか挙げてみます。

 

1.冠婚葬祭イベントが、屋内でされることが増えてきた

屋内での冠婚葬祭はエアコンが効いていることもあり、冬用が不要となった

2.ひと昔より気温自体が上がっている

「冬用」よりも年中着用可能な「通年物」があればカバーできてしまう

3.礼服はほとんど着ることがないアイテムであり、「夏用」や「通年物」、「冬用」と複数の礼服を持つことに違和感を感じる方が増えた

当店がレンタルを進める根本的な要因でもありますが、ほとんど着ない商品を所有する必要があるのかということです。

 

当店の運営元である礼服メーカーでも、冬用礼服は生産していません。

他の礼服メーカーでも同様の動きとなっております。

礼服(喪服)の夏用はいつから着ればいいの?

「通年物」と「夏用」を説明してきましたが、実際「夏用」の礼服(喪服)はいつ着ればいいのか、次のように提案しますね。

基本的に礼服は黒ければ黒い方が良いという大前提を考えます。

先にも触れていますが、「夏用」礼服(喪服)は黒の色があまりよくありません。

そのため春・秋・冬は「通年物」を、夏は「夏用」を着用されることが良いかと思われます。

もちろん「通年物」でも夏は十分に着用出来ます。

夏は冠婚葬祭の会場までの移動時が暑いので上着を着用せずに手持ち、もしくはカバンに入れて移動します。

屋内会場に到着後は上着を着用して参列ください。

恐らく屋内は空調も効いているため、上着を着用しても暑さはそこまで感じないのではないでしょうか。

※冬は、もしかすると「通年物」では寒く感じることもあります。

そういった場合はコートなどの防寒着を着用するようにしてください。

レンタル110番の夏用礼服(喪服)

まとめ

いかがでしたしょうか。

夏用礼服(喪服)の着用時期についてまとめてみました。

暑い時期は体調不良などに陥りやすいですが、衣服の調整などでご活用いただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。